「広告費をかけてLPに人を集めているのに、CVR(コンバージョン率)が思うように上がらない」——そんな悩みは少なくありません。
実はその原因は、LPそのものよりも“最後の入力フォーム”に隠れているケースが多くあります。
本記事では、LPのCVRを改善する8つの施策を、LP側(LPO)とフォーム側(EFO)の両面から整理します。
先に結論をお伝えすると、CVR改善のゴールは売上であり、そこへ最短で近づく鍵はLPOと、見落とされがちなフォーム改善(EFO)の掛け算です。
自社フォームの改善点、プロが無料で添削どこで離脱しているか、どう直せばいいか。専門家が無料でフォームを添削します。無料でフォーム添削LPのCVRとは?改善の前に「現在地」を数字で押さえる
CVRとは、LPに訪れたユーザーのうち、購入や申し込みなどの成果(コンバージョン)に至った人の割合を指します。
たとえば1,000人が訪問して20人が申し込めば、CVRは2.0%です。
改善に取り組む前に、まず自社の現在地を数字で把握することが欠かせません。
計算式はシンプルで、GA4などの計測ツールですぐに確認できます。
CVR(%)= コンバージョン数 ÷ LPの訪問数 × 100
計測の際は、フォーム到達率と送信完了率を分けて見ておくと、後の原因特定がぐっと楽になります。
LPのCVRの平均は?【業種別ベンチマーク】
「自社のCVRは高いのか低いのか」を判断するには、業種別の平均を目安にするのが有効です。
世界5,700万件超のコンバージョンを分析したUnbounceの調査では、LPのCVR中央値は全業種で約6.6%と報告されています。
ただし業種によって水準は大きく異なるため、下記の目安と自社を照らし合わせてみてください。
| 業種 | LPのCVRの目安(中央値) |
|---|---|
| イベント・エンタメ | 約12.3% |
| 金融サービス | 約8.4% |
| 教育・医療・専門サービス | 約5〜8% |
| SaaS・IT | 約3.8% |
| EC(物販) | 約2.35% |
出典:Unbounce Conversion Benchmark Report / EC平均は WordStream のデータを参照
同じUnbounceの調査では、上位25%のLPは10%以上、上位10%は11.45%以上で成果を上げています。
つまり平均はあくまで通過点であり、伸びしろは「平均」と「上位層」の差にこそ眠っています。
目標CVRの決め方
いきなり業界トップ層を狙うと、施策が発散して続きません。
現実的には、現状のCVRを1.2〜1.5倍に引き上げる水準を、当面の目標に置くのがおすすめです。
その上で、業界平均を「越えるべきライン」、上位10%を「最終的に目指すライン」として段階的に追いかけます。
LPのCVRが伸びない3つのボトルネック

CVRが上がらないLPには、共通する詰まりどころがあります。
原因を大きく分けると、集客との不一致・LP自体の弱さ・入力フォームでの離脱、の3つに整理できます。
どこがボトルネックかを見極めることが、正しい施策選びの第一歩です。
① 集客とLPの訴求がズレている
広告で伝えた内容とLPの内容が食い違うと、ユーザーは「思っていたのと違う」と感じて離れます。
たとえば「初月無料」で集めたのに、LPを開くと料金の話ばかり——これでは期待とのギャップが生まれます。
この場合はLPを直す前に、広告とLPのメッセージを一致させることが先決です。
② LP自体の魅力・使いやすさが弱い
訴求が刺さらない、読みにくい、どこを押せばよいか分からない——こうしたLPは離脱を招きます。
人は「読まない・信じない・行動しない」を前提に設計する必要があります。
ファーストビューやCTA、信頼要素といったLPの要素を、一つずつ磨くことが求められます。
③【最も見落とされる】最後の入力フォームで離脱している
集客もLPも整えたのに成果が出ないなら、疑うべきは最後の関門である入力フォームです。
Baymardの調査では、ECのかご落ち率は平均70.22%にのぼります。
その理由として「会員登録の強制」が19%、「入力が長い・複雑」が18%を占めると報告されています。
出典:Baymard Institute「Cart Abandonment Rate Statistics」
どれだけ人を集め、LPで気持ちを高めても、フォームで7割が離脱すれば成果には結びつきません。だからこそ、LPOと同じ熱量でフォームにも向き合う必要があります。
LPのCVRを改善する8つの施策

ここからは、CVRを改善する具体策を8つに絞って紹介します。
施策1〜6はLP側(LPO)、施策7〜8は最後の砦であるフォーム側(EFO)と検証の話です。
自社のボトルネックに合わせて、効果の大きいものから着手してください。
施策1|ファーストビューで「自分ごと」だと3秒で伝える
ユーザーは開いて数秒で「自分に関係あるか」を判断し、多くがそこで離脱します。
だからこそ、ファーストビューは「誰の・どんな悩みを・どう解決するか」を一目で伝える設計が必要です。
具体的には、次の要素が最初の画面に収まっているかを確認してください。
- ターゲットと悩みを言い当てるキャッチコピー
- 提供価値が伝わるメインビジュアル
- 得られる結果(ベネフィット)の提示
- 実績や受賞など、信頼を裏づける一言
- すぐ行動できるCTA
ここが弱いと、以降をどれだけ作り込んでも読まれずに離脱されてしまいます。
施策2|広告とLPの訴求を一致させる(メッセージマッチ)
広告のコピーとLPの見出しがつながっていると、ユーザーは安心して読み進めます。
流入したキーワードやバナーの言葉を、ファーストビューにそのまま反映するのが基本です。
「即日対応」で集めたなら、LPの冒頭でも「即日対応」を約束する——この一貫性が離脱を防ぎます。
訴求のズレは、広告費をかけて集めたユーザーを入口で逃す“もったいない離脱”の典型です。
施策3|CTAを「迷わせない」設計にする
CTA(申し込みボタン)は、色・文言・配置で「次に何をすべきか」を明確に示す要素です。
「無料で相談する」「たった30秒で申し込み完了」のように、行動後のメリットや手軽さが伝わる文言にするとクリック率が高まります。
ボタン周りのマイクロコピーで「解約はいつでも可能」などの不安を先回りで打ち消すのも有効です。
配置はページ内に適切な間隔で複数置き、読み終えたタイミングで必ず選択肢を出すことが重要です。
施策4|実績・口コミ・権威で「不安」を取り除く
人は行動する前に「本当に大丈夫か」という不安を抱えています。
その不安を打ち消すのが、客観的な証拠となる信頼要素です。
- 導入社数・利用者数などの実績数字
- 利用者の声やレビュー
- 受賞歴・シェアNo.1などの第三者評価
- メディア掲載や取引先ロゴ
具体的な数字や第三者の評価を添えるほど、信頼は積み上がっていきます。
施策5|流入経路・ターゲット別にLPを出し分ける
同じLPでも、検索から来た人と広告から来た人では、響く訴求が異なります。
比較検討中の検索ユーザーには実績や比較軸を、衝動的な広告ユーザーには限定オファーを——といった出し分けが効きます。
流入経路や属性ごとにファーストビューやオファーを変えると、CVRは伸びやすくなります。
まずは成果の大きい経路から、専用のLPを用意して検証するのがおすすめです。
施策6|ページ表示速度を改善する
表示が1秒遅れるだけでも、ユーザーの離脱は増えていきます。
画像の圧縮や不要なスクリプトの削減で、まずは読み込みを軽くしましょう。
表示速度の指標であるLCPは、2.5秒以内を一つの目安にすると良いでしょう。
スマホでの体感速度は特に成果へ直結するため、モバイル基準での確認が欠かせません。
施策7|【本命】入力フォームを最適化する(EFO)
LPで高まった購入意欲を、最後に受け止めるのが入力フォームです。
Baymardによれば、平均的なチェックアウトは必要の約2倍にあたる11.3個もの入力項目を並べており、ここに大きな改善余地が眠っています。
フォームでの離脱は、「入力が面倒」「エラーで先に進めない」「スマホで打ちにくい」といった小さなストレスの積み重ねで起きます。
フォームの最適化(EFO)では、次のような打ち手で「入力の手間」と「迷い」を徹底的に減らします。
- 不要な入力項目を削り、必須項目を最小限にする
- フリガナや住所を自動で反映し、入力の手間をなくす
- エラーはその場でわかりやすく表示し、やり直しを防ぐ
- パスワードの表示切替や全角・半角の自動変換で迷わせない
- スマホで押しやすいボタンとキーボードに最適化する
- 項目が多い場合はステップ形式に分割し、進捗を見せる
- 離脱しそうなタイミングで入力サポートを差し込む
中でも効果が大きいのが、入力項目の削減と自動入力です。
必要のない項目を1つ減らすだけでも、完了率は目に見えて変わります。
フリガナ・住所・過去の入力履歴の自動反映は、ユーザーの「打つ手間」そのものを減らし、離脱の入口をふさぎます。
エラー表示も、送信後にまとめて出すのではなく、入力したその場で示すことで、やり直しのストレスを解消できます。
意外と見落とされがちなのが「スマホ対応」です。電話番号欄で数字キーボードを自動表示する、ボタンを指で押しやすい大きさにする——こうした小さな配慮が、スマホのCVRを大きく左右します。
これらはLP本体を触らずに実装できるため、LPO後の“最後の一手”として費用対効果が高い施策です。
特に、タグの設置だけで導入できるEFOツールを使えば、開発工数をかけずに始められます。
施策8|分析→仮説→検証のサイクルを回す
CVR改善は一度の変更で終わりではなく、検証を重ねて磨くものです。
ヒートマップやGA4で離脱ポイントを特定し、仮説を立ててA/Bテストで確かめます。
テストは「一度に一要素だけ変える」「十分なサンプル数と期間を確保する」のが鉄則で、これを外すと正しい判断ができません。
「どこで・なぜ離脱するか」を数字で追い続けることが、継続的な成果につながります。
LPOで頭打ちを感じたら“フォーム”を疑うサイン
LPOを続けても数字が伸びなくなったとき、原因がフォーム側にあるケースは少なくありません。
次のような兆候が出ていたら、EFOに着手するタイミングです。
- LPの読了率や滞在時間は良いのに、申し込みが増えない
- フォームに到達したユーザーの多くが、送信前に離脱している
- スマホのCVRだけが、PCに比べて極端に低い
- 入力項目が10個以上あり、ステップも分かれていない
これらは「入口(LP)は機能しているが、出口(フォーム)で漏れている」状態のサインです。
LPO×EFOの掛け算がCVRを最大化する【実データ】
LPOで人を集め切っても、フォームで離脱すればその努力は成果に変わりません。
逆に言えば、LPOとEFOを両輪で回すことで、CVRは一段と伸びていきます。
ここでは、フォームアシストが実際に手がけた改善事例のデータを紹介します。
| 改善した施策 | CV率の改善幅 |
|---|---|
| 申し込みボタンの大きさを修正 | 5.0%改善 |
| 不要なアンケート項目を削除 | 5.0%改善 |
| 過去の入力履歴を自動反映 | 16.8%改善 |
| パスワードの表示機能を導入 | 1.7%改善 |
いずれもLP本体ではなく、フォーム側の小さな改善だけで得られた成果です。
たとえば「入力履歴の自動反映」は、再訪ユーザーの再入力の手間をなくすことで、16.8%もの改善につながりました。
Baymardの調査によると、フォーム周りの使い勝手を改善するだけで、大規模ECサイトは平均35.26%ものCVR向上が見込めるとされています。
ここがチェックポイント!
LPOは「入口」、EFOは「出口」の改善です。両方そろってはじめて、CVRは最大化します。
業種別に見るCVR改善のポイント
CVRの詰まりどころは、業種によって少しずつ異なります。
自社の業種で「LPOとEFOのどちらが効きやすいか」を知っておくと、優先順位を決めやすくなります。
金融・保険:入力項目の多さがそのまま離脱に直結
口座開設や保険加入のフォームは、項目数が多く入力の負担が大きい代表格です。
LPで信頼を伝えることも重要ですが、それ以上に項目削減やステップ化といったEFOの効果が出やすい領域です。
EC・物販:かご落ちとスマホ対応がカギ
ECはかご落ち率が平均70%前後と高く、購入直前の離脱が売上を大きく左右します。
会員登録の強制をなくす、スマホの入力体験を最適化する、といったフォーム側の改善が特に効きます。
BtoB・SaaS:フォーム項目の厳選で商談数を伸ばす
BtoBは検討期間が長く、そもそものCVRが低めになりがちです。
問い合わせや資料請求のフォームで項目を必要最小限に絞るだけでも、商談化するリード数を増やせます。
人材・不動産:情報量が多いLPほどフォームがボトルネックに
比較検討が前提の人材・不動産では、LPの情報量が多く、たどり着いたフォームでの離脱が目立ちます。
入力補助やステップ化で「あと一歩」の離脱を防ぐことが、CVR改善の近道になります。
CVR改善の進め方とツールの選び方
やみくもに施策を試すのではなく、現在地の把握から順を追って進めるのが近道です。
まずは計測環境を整え、どこで離脱しているかを特定してから優先順位を決めます。
- GA4やヒートマップで、LPとフォームの離脱ポイントを可視化する
- 離脱の大きい箇所から、仮説を立てて改善案を用意する
- LP側はLPOツール、フォーム側はEFOツールで効率的に検証する
優先順位に迷ったら、「効果の大きさ」と「実装の手軽さ」の2軸で並べ、右上(効果大・工数小)から着手すると失敗しません。
| 施策 | 期待できる効果 | 実装の手軽さ |
|---|---|---|
| 入力項目の削減(EFO) | 大 | 高い |
| 自動入力の追加(EFO) | 大 | 高い |
| ファーストビュー改善(LPO) | 大 | 中 |
| CTAの文言・配置改善(LPO) | 中 | 高い |
| ページ表示速度の改善 | 中 | 中 |
| LPの出し分け(LPO) | 中 | 低い |
最初の一手には、効果が大きく着手も軽い「入力項目の削減」や「CTA改善」が向いています。
LP側の改善には、A/Bテストやヒートマップのツールが役立ちます。
フォーム側は、タグの設置だけで導入でき、項目単位で計測・改善できるEFOツールを選ぶと、工数をかけずに成果を積み上げられます。
私たちフォームアシストは、10年連続シェアNo.1の実績と、累計6,000を超えるフォーム改善で培ったノウハウで、この“最後の出口”を最適化します。
CVR改善で陥りがちな3つの失敗

CVR改善は、進め方を誤ると時間とコストだけがかかってしまいます。
ここでは、現場で特によく見かける3つの失敗を紹介します。
事前に知っておくだけで、遠回りを避けられます。
失敗1|LPOばかりに注力し、フォームを放置する
ファーストビューやCTAは何度も直すのに、フォームは作ったときのまま——これが最もよくある失敗です。
集めたユーザーの多くは最後のフォームで離脱しているため、ここを放置したままではCVRの頭打ちを招きます。
LPを一通り整えたら、必ず出口であるフォームにも目を向けましょう。
失敗2|平均CVRだけを見て、自社の離脱データを見ていない
業界平均は目安として有効ですが、それだけを見ても改善点は分かりません。
大切なのは「自社のどのページ・どの項目で離脱しているか」という一次データです。
GA4やヒートマップで離脱の実態を掴んでから、打ち手を決めるのが正しい順番です。
失敗3|一度に複数を変え、何が効いたか分からなくなる
早く成果を出したいあまり、LPとフォームを同時に大きく変えてしまうケースです。
これでは、仮に数字が動いても「何が効いたのか」が分からず、次の改善につながりません。
検証は一要素ずつ、効果を確かめながら進めるのが着実です。
LP CVR改善に関するよくある質問
最後に、LPのCVR改善についてよく寄せられる質問をまとめました。
基礎的な疑問から、LPOとEFOの使い分けまで順に回答します。
自社の状況に近いものから読んでみてください。
LPのCVRの平均はどのくらいですか?
Unbounceの調査では全業種の中央値で約6.6%ですが、業種差が大きく、SaaSは約3.8%、金融は約8.4%が目安です。
まずは自社の業種平均と比べ、現在地を確認するところから始めましょう。
CVRはどう計算しますか?
「コンバージョン数 ÷ 訪問数 × 100」で算出します。
1,000訪問で20件の成果なら、CVRは2.0%です。
CVRが低い主な原因は何ですか?
集客とLPの訴求ズレ、LP自体の弱さ、入力フォームでの離脱の3つが代表的です。
特にフォームは軽視されがちで、かご落ち率は平均70%にのぼります。
LPOとEFOは何が違いますか?
LPOはLP全体を最適化して興味を高める施策、EFOは最後の入力フォームを最適化して離脱を防ぐ施策です。
入口がLPO、出口がEFOと考えると分かりやすいです。
LPOとEFOはどちらを先に取り組むべきですか?
集客とLPは整っているのに成果が出ない場合は、EFOを先に見直すと効果が出やすいです。
一方、そもそも読了率や滞在時間が低いなら、LPO(特にファーストビュー)から着手します。
フォーム改善(EFO)だけでもCVRは上がりますか?
上がるケースは多くあります。
実際に、フォーム側の改善だけでCV率が16.8%向上した事例もあります。
CVR改善はどのくらいの期間で成果が出ますか?
EFOの施策って基本的にどれも即効性あるもので、成果も即日で変化が見えることが多いです。
加えて、オートコンプリート機能は即効性があり、なおかつ徐々に効果が増大する特長もあります。
また、A/Bテストは十分なサンプルが必要なため、数週間〜数か月かけて検証するのが一般的です。
まとめ|CVR改善のゴールは「売上」。最後のフォームまで最適化しよう
LPのCVR改善は、LP側(LPO)とフォーム側(EFO)のどちらか一方ではなく、両輪で回して初めて成果になります。
多くの企業はLPOに力を注ぎますが、最後のフォームで離脱していては売上に結びつきません。
LPOで入口を広げ、EFOで出口を締める——この掛け算こそが、CVRと売上を大きく伸ばす王道です。
まずは自社の離脱ポイントを数字で確認し、見落としがちなフォームから改善してみてはいかがでしょうか。
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